paypayが話題ですがなぜここまで話題になっているのか、私目線で解説したいと思います。

1)新規登録が簡単

私ももちろんつかってみましたが新規登録が驚くほど簡単でした。SMS認証のみで口座開設ができます。

・クレカの登録
・銀行口座の登録
・本人確認

などがなくても開設できる。この簡単さがこういった決済系サービスの敷居をぐっとさげています。

2)キャンペーン設計が秀逸

いませけんをにぎわせていますがこのキャンペーン。うまく設計されています。
このキャンペーン設計を説明するまえにpaypayの利用フローを考えます。

paypayのフロー

と、このような流れになります。もちろん運営側は何回も利用してもらいたいのでこの4つの大きなステップをどうにか最後まで踏ませたいと考えています。
そしてこの4つのステップにあわせたキャンペーン設計がされています。

新規登録キャンペーン 500円

これは新規登録を促すキャンペーンですね。KPIは新規登録数。

入金キャンペーン 1000円

新規登録をした後は入金させたいです。なので入金キャンペーン。KPIは入金者数。

100億キャンペーン 支払い額の20%バック


初回利用を促すキャンペーン。新規登録→入金 とここまできたら次は店舗で「paypay支払いで」っていってもらいたいです。なのでKPIは初回支払い者数。

100億円キャンペーン 〇回に1回全額バック

リピート狙いのキャンペーン。なので数回使うことでメリットが出るようなこのキャンペーン。KPIは2回以降利用数。(もしくは回数別の人数かな)

・一般ユーザーは40回に1回
・yahooプレミアム会員なら20回に1回
・ソフトバンクユーザーなら10回に1回
が全額キャッシュバック。(ちなみに私は40回に1回です。。。)


と、このように各キャンペーンでKPIが設定されているでしょう。

そしてこの3つ目と4つ目のキャンペーンは総額100億円がなくなるまで開催です。

この100億円キャンペーンが効果的な理由はほかにもあります。

①利用者の消費を劇的に促進

→とりあえず20%割りだからなやんでたあれを買おう。
→もしかしたら全額かえってくるかもしれないからワンランク上のあれを買おう。

この2段構えの心理的な期待によって確実に消費が促されています。

②クロスセルキャンペーン

年末も近く、なにか大きな買い物をしようとしていたユーザーもたくさんいるかと思います。これを機にyahooプレミアム会員になっている人もいるのではないでしょうか?(急にソフトバンクユーザーにはなれないので10回に1回とまではいけないですね)

キャンペーンコストの使い方

運営側目線で、キャンペーンコストを計算してみます。
一番コストの高そうな10人に1回のユーザーを抽出してみます。

一人の決済単価を5000円とします。
5000×10人で5万円の利用になります。ここからいくらキャッシュバックされるか計算してみます。
まず一律20%ですので(5000×20%)×9名 + 5000円 = 14000円
5万円の利用にたいして1.4万円のキャンペーンコストがかかります。これは28%ですね。

ですので100億円を使い切るには最低でも約350億円の決済がされるまで続くことになりますね。
※上限設定もあり、20回に1回、40回に1回のユーザーも多数いるので厳密には500億円くらいにはなるのでしょうか。

店舗側の決済手数料は3年間無料とのことで、ほんとうに100億円をキャンペーンの予算として使っているのですね。しかも口座開設50万人と想定して2.5億、入金者数25万人と想定して2.5億の予算もかかります。本気度が伝わります。


3)SNSを想定したデザイン

SNS上では全額キャッシュバックされたー!という報告がキャプチャつきで飛び交っています。これは完全に運営側の大勝利です。


以下は私が使ってみた画面なのですが、こういった画面をほんとにSNSで見ます。
で見てるだけでは気づかなかったのですがここに「詳細を見るボタン」があります。

paypayの支払い後画面

で、「詳細を見る」ボタンをしてみるとこうなります。

paypayの支払い後画面の詳細表示画面

SNSにキャプチャを貼ることを想定すると、ちょっと出したくない情報があったり(モザイクのところ)また全部表示されているとごちゃごちゃしてる感じがあります。

SNSの拡散を考えなければ「詳細を見る」ボタンは不要で、全部表示させていてもいいはずですが、SNS拡散を想定して設置されているこの「詳細を見る」ボタンにプロダクト設計の質の高さを覚えました。

paypayの戦略と今後

いまは100億円がなくなるまでこの利用は止まらないと思います。
そして100億円がなくなった場合にそこで終了なのか資金投入で続投なのかは運営側の目標とするKPIの達成率と予算との兼ね合いになるのでしょう。

そして、キャンペーンが終わったとしても、キャッシュバックされたそのポイントは今後もpaypayを通じて利用がなされるでしょう。(利用できる店舗も続々と増加中でしょうし、そのまま日本円として出金する人は少ないのではと考えられます)

現在はpaypayが話題となっていますが、LINE PAYもありますし、今後はメルペイもでてきます。既存サービスもあり今後も新サービスがでてきますが、ユーザー目線としては、こういったキャンペーンをうまく利用してちょっとでもお得に利用できてらいいですね。

主にプロジェクト内での市場調査やKGI・KPI設定、広告運用、SEOなどの各施策の実行を担当する。これまでの経験はプログラマーとしてjava、phpによる開発。PMとして要件ヒアリングから開発進行管理および運用管理業務を行うとともに、社内教育や人材採用まで幅広い業務を遂行。各種マーケティング業務を兼務。