11月の三連休友人からふとこんなLINEがきました

lineでの会話1

lineでの会話2

lineでの会話3

一体なんなんだと。急にこんな長いLINEを送ってきて、こちとらそんな暇ではないぞと。

そうは思いながらもちゃんと目を通すやさしい私。
ながいですが、要約すると「なんでdiscogsではグッズが売ってないねん。」「discogsのグッズ版やったら流行るやろ!」とのことでした。

ここで、常日頃事業化できるサービスはないかと考えているマーケターの私はピンときました。
これはもしかするといいアイデアなのではないか!?と。


事業化するのであれば、まず競合がいるのかいないのか?が気になりますが、よくよく考えれば需要があるならdiscogsがすでにやってるはずだろうと。すかさず私は聞き返します。

lineでの会話4

明確な答えは返ってきませんでした。

そしてもひとつ気になる点。それは著作権についてでした。それについてもすかさず聞く私。

lineでの会話5

lineでの会話6

discogsについてはあくまでwikiのような感じでユーザーが登録してると。著作権についてはクリアしているのであると。(そりゃそうだろう)


そしてまたよくわからないデータ化という単語がでてきたのですかさず聞く私。

lineでの会話7

lineでの会話8

私が勘違いしていたのですが、音源化されているのではなく、カセットなりCDなりのディスコグラフィーがデータベース化されていて、その音源(カセットなりCDなり)が売買できると。


そしてその仕組みがそのまんまのグッズ版があればみんなが飛びつくはずだと言っているのである。
(自分がやっているデスメタルバンドのグッズも売れてウハウハだということは言ってはいなかった)

lineでの会話9


ここまでやりとりしてやっとdiscogsがどうゆうものでそれのグッズ版がほしいのかがぼんやりわかりました。

よくよく見返してみると最初のデスメタラーからの連投は夜中の0時。酔っぱらって勢いで思いついたことをLINEしてきたのだろうか。
そのLINEに対して翌日の昼間にまじめに返答する私。きっとめんどくさかったに違いない。それなのに事業をさがしている私の質問にシラフでつきあってくれたデスメタラーの友人には感謝の意を禁じ得ない。ありがとうデスメタラーの友人よ。

discogsについて調べてみる

ということで、discogsについてはいろいろ聞いてはいたものの、まずは少し調べてみます。

discogsとは

・Zink Media, Inc.が運営しているアメリカのサービス

・世界最大の音楽データベース

・音源のマーケットプレイス

世界中の音源をデータベース化することがビジョン。もう少し細かく説明すると

・いろんなアーティストのディスコグラフィーがそろっていてほぼ完ぺき(ジャケ違いとか)
・情報はユーザーがリスト化していて運営がしているわけではない(wikiのようなもの)
・そのリスト化された音源(カセットテープ、レコード、CD)の売買(CtoC)ができる

自分のお気に入りのアーティストの音源をリスト化し、欲しいものリストにいれておくと、売りたい人が出てくると、通知が来て買うことができます。もしくは逆に売りたいのでリストをつくって、買いたい人を待つこともできます。

最近はやりのビジネス図解をやってみたかったですがセンスがなくあきらめました。(つら)


discogsはどのくらい利用されているのか

2017年にはMAUで1000万アクセスとされており、活動レポートもでています。

discogsは、圧倒的な情報量が最大の武器となっており、その情報のデータベース化をユーザー自身が行っているところに強みがあります。どんな音源についてもdiscogsで検索すればほしい情報が手に入る。こういった状態を作り出せているので競合もなかなか入り込めません。


今の音楽業界について

ごく一般的な話ですが、discogsの将来性に絡めて、音楽業界の展望を考えてみます。

音源について

音源の移り変わりは顕著で、カセットテープからはじまり、レコード、CD、と移り変わってきていまはストリーミングが主流になっています。Apple MusicやSpotify、日本だとLINE MUSICなどさまざまなストリーミングサービスがひしめき合っています。


こういった流れから、CDが売れなくなってきており、握手会や投票券を担ったCDが本来の「音楽を聴く」ためのものであった音源(CD)だけではなく、付加価値をつけることによってなんとか販売数が落ちないような状況が見えます。


今後も5Gなどの外部環境が整備されるにつれ、ますますこの流れは強くなっていくのではないでしょうか。ただそんな中でもdiscogsのレポートからもわかる通り、discogs内でのレコードの販売数は年々右肩あがりとなっています。ストリーミングが流行しているからこそ、音楽好き、レコード好きの人も増え、そういった音源の販売パターン自体も逆に枝分かれしていき、共存していくものだと思います。

レーベルの生存戦略

レーベルは、音源の売り上げ、イベントやコンサートの売り上げ、グッズの売り上げ、この3本の大きな収入源となっています。(ほかにも事務所との契約やら有名になるとCMやらなにやらあるのでしょうが、toC向けとしてはこの3つが主になるはずです)


音源の売り上げについては先ほど触れました通り、ストリーミングサービスが中心となってCDが売れない時代になってきています。(とはいえストリーミングサービスでの提供でも収益はあがるので利益自体はそこまで落ちないものと思われます。)


イベントやコンサートの売り上げ、グッズの売り上げ、これらはリンクしているように思います。「コンサート開園前にグッズを買う」というのが通常パターンな気がします。この収益を伸ばすことがレーベルとしての生存戦略の一つだと考えられます。

リーン・キャンバスを書いてみる

友人からのLINEを見かえしてみる

ここで友人から猛烈なPUSHがあった「discogsのグッズ版がほしい」という話に立ち返ります。

・グッズがほしいユーザーはいるようです(友人)。
・そしてレーベル側は、グッズの収益をあげたいので販売経路が多いほうがいいはずです。

なので友人のいうようにdiscogsのグッズ版はそれなりに需要がありそうですが、2点の疑問があります。


1.実際に行ったコンサートでグッズを買う
→ 行ってないコンサートでのグッズも欲しいものなのか?

2.マニアックなアーティストのどこでうってるかもわからないようなグッズがほしい
→ そんなニッチだとビジネスとしては成り立たないのではないか?


後者に関しては、逆に事業化するとなるとニッチな市場から攻めないとすぐに大手にやられてしまいますので逆に長所ととらえることもできます。むしろニッチな業界で仕組化ができないとマーケットを広げるのも難しいのではないかと考えます。

リーン・キャンパスを書いてみる

これらのことからdiscogsのグッズ版のリーンキャンバスを書いてみました。

リーンキャンバスを書いてみる

競合や似たようなサービスがないのかどうか(ジャンルをしぼればありそうな)の調査が不完全ではありますがこういった課題が解決できそうです。

ポイントはマーケティングの仕方でWEBマーケティングよりもレーベルやコンサート会場などでのオフラインな販促の方が効果がありそうなところですね。


このビジネスはいけるのか

私は音楽に対してそこまでの熱量がなくコアなファンでもありませんが、情報量が増えれば(リスト化してくれるユーザーがいれば)、良いサービスになりそうですね。

実際にやるのであれば、いくつかのレーベルと共同で「レーベルからの販促」+「すこしのWEBマーケティング」で商品しぼって、過去のグッズを販売してみるのが良いのかなと思います。

もし音楽業界の方でこの記事を奇跡的に発見し、このプロダクトに協力したい。やってみたい。とい変わったかたがいらっしゃいましたらぜひ、弊社までご連絡ください(営業)



この記事を書いていてもう一つ別のプロダクトを考えたのですが、アーティストのグッズではなく、「〇〇の映画で〇〇が身に着けていた〇〇」のような検索の仕方ができるようなマーケットがあればいいなと思いました。

「映画レオンでマチルダがつけていたサングラス」
「日本ドラマビューティフルデイズでキムタクが来ていたダウンジャケット」
「スティーブジョブズがいつもきていたタートルネック」

とかこういったものを、映画や音楽の分類と、サングラス、ジャケット等のカテゴリから検索できるようなCtoCマーケットがあれば使ってみたいな。

主にプロジェクト内での市場調査やKGI・KPI設定、広告運用、SEOなどの各施策の実行を担当する。これまでの経験はプログラマーとしてjava、phpによる開発。PMとして要件ヒアリングから開発進行管理および運用管理業務を行うとともに、社内教育や人材採用まで幅広い業務を遂行。各種マーケティング業務を兼務。